クリエーちブ

いろいろ作ってみるブログです

先日ひさしぶりにZortraxさんを稼働させました。

プリントしたのは
覚えてますか?あれです、あれ。
そうです”Magネコさん”。
モデルはだいぶ前に完成していて、あとはプリントするだけの状態だったんですよ。
プリント時に作られるサポートの位置と量の具合を考えながらZ-SUITEで配置します。

0001
35°くらい傾けて配置するとサポート量が1番少なくて良い感じでした。
プリント時間は10時間と46分、
思ったよりもかかりますね。積層ピッチを0.09mmにしたからかな?

3Dプリンターは周りの熱変化にすごく左右されるので、できるだけプリンター室内が一定の温度になるよう工夫します。
特に今回は冬場の稼働なので対策は必須です。
いらないダンボールとビニールを適当に加工してこんな感じにしました。
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これで完璧でしょう!
しかし、相変わらず背面のケーブルを支えるパーツはすぐに剥がれます。
どんな強力なテープでもダメですね。
穴を開けてネジで固定するくらいやらないといかんのでしょう。

キャリブレーション後、SDカードからデータを読み込んでスタート。
約11時間放置です。がんばってくださいZortraxさん。



11時間後。
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何か居ますね。
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おお!見事にネコさんが鎮座しております。
Zortraxのプリントは本当に安定してますね。
他のプリンターを使用している方々は成功率を上げるために試行錯誤して大変そうですが、
Zortraxはほとんど考える必要がなく、ボタン押すだけです。ホント楽で助かりますわ。
今まで何度もプリントしてきて、失敗したのはたった1度だけですもん。

さて、ネコさんをチェックしていきましょうか。
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なんだかサポートがほとんど意味をなしていない感じですが・・・
剥がれてしまっているのかな?
ということで元のZ-SUITEのデータを見てみると、
名称未設定-1
もとからこんな感じだったんですね。
相変わらず多少の焦げが散見されますがほぼ問題ないです。
と安心したところで

あ~!!!!

顔の裏に穴が空いてないぞ?!
本来なら顔の裏に穴があり、そこへ蓋をするように背面用パーツを入れるようになっているはずなのに。
001
002
どうやら間違えてブーリアン前のデータでプリントしてしまったみたいです。

かなりショックだったものの、気を取り直してデータを差し替え、すぐにプリントし直し。
すぐにとは言っても結果が見られるのはまた11時間後ですがね・・・
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はい!出来た。

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今度は間違ってません。
失敗は見なかったことにしてくださいw

こういった突然のトラブルでもさらっと安定して再プリントしてくれるZortraxさんにまたまた感謝です。


前回の失敗から、方法を少し変えてみることにしました。

今回は先に背面型にレジンを流し込んでおき、少し硬化させます。
ひっくり返してもこぼれない状態になった頃に、
時間差で前面の型に注ぎ入れたレジン溜まりに蓋をするという方法です。
これは「たい焼き方式」というらしいです。
前に参考にしたこちらにも乗っていました。
IMG_20181023_180439
湯口にまでこぼれちゃってるんですが、硬化した後にこぼれた部分だけペリっと剥がしてから
硬化前のレジンが溜まった前面型に対して蓋をしました。
この方法だと、気泡の具合を見ながらできるし、
たとえ前面と背面の間に気泡ができたとしても内側の見えない所にできるだけなので
アンダーゲート式に比べて非常に安心感がありますね。

で、硬化を待って恐る恐るシリコンをめくっていきます。
毎回この瞬間はドキドキですねぇ
ペリペリペリ・・・・




うわぁ?




おお!




おおおおおお!?






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ちゃんとできてるじゃないですか!なんとも綺麗な状態です。
裏側は先に硬化させておいたので当然綺麗ですし、顔の複雑な凸凹も気泡らしきものは皆無。
原型の気持ち悪さがちゃんと再現されていますw
ホッとしました。


あまりにも簡単でうまく行ったので
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2つ目
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3つ目
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4つ目
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5つ目
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6つ目

「どんだけ作るんだよ!」とツッコミが入りそうですねw

ちなみにレジンを流す前は毎回型にベビーパウダーをまぶしてます。
そのせいかどうかわかりませんがどれもほぼ問題なく複製できています。
今までで最高の出来ではないでしょうか。

いやぁ嬉しいですね。

前回の続き。
シリコン型にカッターで湯道を作りました。
蓋。というか背面部分の型の方だけに溝を彫ってあります。

そして早速レジンを流す準備に入ります。
ネットの情報から、気泡を減らすには「型にベビーパウダーを振っておくと良い」
というなんとも不思議な情報があったのでとりあえず真似てやってみることに。
適当に振って筆で全体に行き渡らせた後、軽くエアブラシで吹きました。
効果があればいいんだけど・・・
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そしていよいよレジンの流し込みです。
まず、A液、B液を1:1で計量します。
今回購入したレジンは180秒硬化タイプなのでゆっくりしていられません。
計量後、よく混ぜ合わせたら、すばやく顔のある深い方の型にレジンを注いでいきます。
だいたい8割9割くらいの高さまで注げたら、背面部分の型で蓋をしていくのですが、
このとき、真上から垂直に落とすのではなく、気泡が入らないように微妙に傾け、
レジンになじませながら蓋をします。
最初は型の重みに任せ、ゆっくり落ちるのを待ち、その後、重しを乗せて硬化するのを待ちます。

「早く作業しなければ硬化してしまう」と焦っていたのですが、
寒くなってきたこの時期、レジンの硬化にはすごい時間がかかりました。
結局1時間くらい待たないとだめでしたね。

そして、硬化の結果。
あれだけ気をつけたものの背面部分には空気の跡が大きく残り失敗でした。

さて、この状況からどうやったら成功に持っていけるのだろうか・・・考えねば。





さて硬化したシリコン型はというと・・・

この写真でわかりますか?
IMG_20181010_183112
すでに裏返して粘土を取り除いた状態です。
気泡がほとんど無く非常に良い感じにできてます。
ほいく粘土も簡単かつ綺麗に剥がせました。

シリコンも粘土もさすがネットで高評価の商品だけありますね。
今後も使っていきたいです。

続けてここに離型剤を塗って、反対面を作るためのシリコンを流して行きます。
裏側なのでそれほど気を使わずにさら~っと終了。

で、硬化後、レゴを取り除いた状態がこちら。
IMG_20181011_175818
まるで大きな豆腐のようです。
違うメーカーのシリコンを混ぜたので少し心配していましたけど、
それほど影響はなさそうで安心しました。

これを上下の分割面に沿ってパリパリ剥がしていきます。
この瞬間が非常に緊張するところですね。
ゆっくり全体的に少しづつ力を加えて剥がしていき、最後に中から原型を取り除きました。


さぁ完成したシリコン型がこちら。

①顔のある側。
名称未設定-1
そしてこちらが②裏側です。
名称未設定-2
写真が汚くてよくわからないかもしれませんが、
今まで作ったシリコン型の中で最高の出来な気がします。

これで①顔の型にレジンを注ぎ、②裏側の型で蓋をして余分なレジンを溢れさせて複製する
オーバーフロー型が完成となります。

あ、カッターでレジンの流れ出る湯口を作るのを忘れちゃいかんね。




粘土埋めが終了したので続けてシリコンを流していきます。
前回まで使っていたものではなく、
今回は模型界隈では有名らしいこちらを使用することにしました。
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旭化成 ワッカーシリコン M8012
里見デザインさんで購入しました。

そしておもむろにとろとろ~っと流し込み。
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この程度浸ったところで、エアブラシで全体にエアーを吹き付けていきます。
特に横部分は溝が多いので気泡が残らないように入念に行います。

ここで、全体が見えなくなるまでシリコンで満たすには相当量が必要なことに気が付きました。
アンダーゲート方式に比べ、オーバーフロー方式の方が使用量が少ないと思ったんですけど
そんなことはなかったですね。
深めに作らなきゃいけない分、型には高さが必要なんです。

なので、過去に使ったシリコン片をバラバラと撒いて節約することに。
本来違うシリコン同士を混ぜてしまうのは収縮率等の問題が発生するので厳禁らしいのですが、
やってしまいました。
だって目につくところにシリコンの欠片が入ったジップロックがあったんだもん・・・
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一見すると何も問題ないように見えますがちゃんと出来上がるのでしょうか?

最近寒くなってきているので硬化にもかなり時間がかかります。
焦らずじっくり待ちましょう。





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