前回から引き続きマシュマロマンです。
グーグル検索するとおもちゃやフィギュアも多く出ているようでたくさん引っかかります。
しかし良い出来のもは少ないですね。
良い出来の物があればそれを購入して終了だったかもしれませんが、こういった検索結果を見てしまうと
”市販のものがないなら自分が決定版を作ってやるぞ!”と作る気マンマンになってしまいました。

作る気になったら別に売り物でも仕事でもないということで調子に乗って趣味全開!
大きさは今まで作っていた小物と違い、どっしり手応えのある20cmにしました。
(足元から頭までを20cmとしたので帽子を入れるともう少し大きい)

■顔部分
今回分割するのに一番手間だったのはこの顔部分。
まず、後から眼球を入れられるようにするため、中空にします。
Zbrushでも、3D-coatでも可能ですが、今回はMexhMixerを使って中空化。
かなりうまい具合で処理してくれます。
その後、帽子パーツをブーリアン、胴体とのつなぎ部分をブーリアン、
この時1度失敗して顔の中空部分と帽子で抜いた部分がこのように繋がってしまいました。
なんだか頭に穴が空いて痛そうw
head_bool_failed


強度的にも問題ありそうなのでこんな感じに修正。
今度は嬉しそうですw 
head_bool_success

このあたりちゃんと計画立てて1回のブーリアンで済ませられれば良かったんでしょうが、
グダグダになってしまいました。
ちゃんと綿密な計画が必要だったんですよね。それは今後の課題ということで。

くり抜きのブーリアン処理についてソフト毎に処理を比較してみました。
Zbrushはゴミが多く残ったり形状の崩れが激しくやっぱり3D-coatが一番綺麗でしたね。
ただ、本当はサーフェイスモードで済ませたかったのですがエラーになってしまって結局ボクセルモードでなければできなかったのが残念なところです。
ポリゴンが多すぎるのがエラーの原因なのでしょうか。この辺も後々検証しなくてはいけません。

最後に前後に分割して完了!結構工程が多くて大変でした。
他の方々はHPでサラっと書いてたりするけどそんなに簡単じゃなかったです。
経験値がないのに中空に挑戦しちゃったからかな?
head00
head03
head02

そして、Z-Suiteで配置していきます。
顔部分は、前後に分けて半球状にしたものをそれぞれ分割面を下にして配置します。
3Dプリンタで球状のものを出力する場合、下半分は荒れやすいらしいので、
この配置は3Dプリント的にも最適なのではないでしょうか。
cap02

後頭部はピアノの時と同じでおゆまる作戦で複製するつもりなので1つだけ。

■帽子部分
通常ここまで分割する必要はないと思いますが、 
プリント後に磨きやすいようにいくつかに分けました。
帽子トップ、リボン、膨らんだ白い部分、文字の入った青部分の4つです。
一体として作るより材料費もかかり、モデリング時間もかかる方法ですが、
仕上げ時間がものすごく変わってくると思います。
cap_all

マシュマロマンの頭に乗せた状態だと角度が付いていてこのままプリントしても綺麗に出るはずはないので、
ちゃんと角度0の状態でプリントするべくまっすぐに配置します。
「STAY PUFT」の文字部分はプリントできても後処理に苦労することがわかっているのでとりあえず削除。
文字の再現はまた別の方法で試すつもり。 
cap01

■胴体部分
中が詰まった状態だとさすがに無駄が多すぎだろうと思ったので中空にしてこれも前後で分割。
襟部分がハマるダボも作ってあります。
body

■手、脚、襟部分
これらは何の工夫もせず単純に作って配置。中空にはしませんでした。
襟の溝を掘るのに少し苦労したくらいで大きな問題もなく完成。
cap05
cap06

ここまできていざプリント!と思いましたが、
ここで各データのプリント予想時間を見ると驚愕!!
ほとんどが10時間超え!
急いでいるわけでもないのでのんびり淡々とプリント作業をしていきます。